Flisan's Personal Blog
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活動記録
観測者ヰ組に入門をしてみました
この数ヶ月、ヰ世界情緒という名の下で活動する、バーチャルダークシンガーの曲をよく聞いています。
これまで、アニメや漫画、映画など、どのような媒体のコンテンツにおいても、継続して興味を持つ……… ということはめっぽうありませんでした。ところが情緒さん#1 に関しては、群を抜いて興味が長続きしています。長さもそうですが、その深さに関しても同様です; あるコンテンツに対してこういう記事を書いていること自体が、自分の中ではたいそうな異常事態です!
せっかくそんな異常事態が起こっているなら、情緒さんのどこに興味が置かれているかを言語化して記事に書き起こしてみることにします。
これから書くすべてをほっぽっても、単純に曲がよすぎ
曲がかっこいいです!! 本当にいいです。ノリノリになれます
♫ とめどなき白情
その全力疾走では無いながらも、夢中で駆け走るような感情に身を任せるような、忙しなさのないながらも爽快な曲調が心地良いです! 電車に乗って、車窓を眺めながら聴くとすごい幸せな気持ちになれます。
♫ 斯く美しき造花
テノール#2やばい!!!!情緒さんって音程高い曲だけじゃなくて中音程(っていうんですか、?)の曲も歌えるんですね。心地よく頭に響きます。
♫ マボロシのまち
他の曲とは変わった曲です。音楽というより詩的? な、リズミカルながら語り口調的な特徴的なパートが中心的な楽曲になっています。あとで詳述しますが、感情の載せ方が上手だなあと感じます - この曲が全体的に無機質的でフラットな声調になっていますが、その中でも有機的/生物的な声が散りばめられていたり、歌唱パートでは一定的な綺麗な音調の声が中心的に感じられながらも、有機的なスラーを聞かせてもらえたりします。情緒さんのフラットで無機質的な声調に、電子的なシンセサイザの音/キックの音がキレイに重なって、この曲もまた引き込まれるような雰囲気を感じることができます!
他にも、ジオラマドラマやヰ世界の宝石譚など、まだ言語化には至れていないながらも魅力的に感じる曲がたくさんあります!
なんかいろいろ書きましたが、要は情緒さん歌が上手いと感じます(春猿火さんも絶賛していましたね(春猿火さんは情緒さんの配偶者と聞いています))!最初の方は「Spotify でラジオかかってそう いや違うわヰ世界情緒だわ え、同じ人が歌ってるの????」ということを数回繰り返していました。
感情の乗せ方がめちゃくちゃ上手い!
情緒さんの歌声には、感情がよく乗っていると感じます……!それも、曲中の展開や場面によって感情に変化が生じるとき、その変化も歌声にしっかり載せられて伝わってきて、些細な歌声の持ち主ながらもダイナミズムを感じます。
些細な歌声の持ち主と書いてしまいましたが、これは不適切かもしれません; 本当にいろいろな歌声に変化させる術を有していて、これは些細な歌声になりえますが、非常に力強い歌声にもなりえます ― Candy Live 3 の rose が極めて顕著な例だと思います。ARCADIA やシリウスの心臓を歌っている人と同じ人が歌っているとは思えませんが、情緒さんはやってのけてしまいます………!
花に関して
情緒さんの活動上のアイデンティティとして、中心的に花があると思います。曲名とかもそうですし、衣装 / 変異体? の名前にも花の名前がよく使われています。
私自身も花が好き#3なので、そこにも興味が惹かれます; 花の名前を持って感情を伝えてくれるので、「にょにょ#1 はこの花の名前の下に、どんな感情を乗せるんだろう……」という興味がそそられます。また、全然知らない花の名前が出てくるので、「こんな花があるんだあ」という単純な花 LOVER としての興味もそそられます(にょにょはどうやって花々を知っているんでしょうね?)!
ヰ世界情緒とこの世界の人間の感情
ここからは私の個人的な解釈や感じ取ったものが、これまでに増して入ってきます……! 人によって根底から違う部分もあると思いますが、ご愛嬌ということで、、!
いろいろな曲を聴いたり、数点配信を見たりして感じたのは、ヰ世界情緒は人間の感情というもの対してすごいひたむきに感じます。
先に、「にょにょ感情めっちゃ乗っててすげえ!!!!」という話をしましたが、ただ感情を伝えるのがうまいだけではありません ― 情緒さんは、人間の感情というものを、宝石のように美しく、宝物の如く大事なものとして、尽くせる限りの全力を持っていてそれを守ろうとしているように感じます。
その感情というものについても、いろいろな感情があるように感じます; アンビバレントみたいな、叶わぬ(と本人は思っているが、実際どうなんでしょうね?)熱情に振り回され苦しむ主人公の感情など、複雑ながらも激しい感情もうまく汲み取って送り出してくれます!
人間の感情というと、ときにそれは人生を簡単に左右してしまうような非常にデリケートなものになり得ます。ただ、ヰ世界情緒はそのような非常にデリケートな感情に対して、目を伏せるどころか、真っ向から向き合っていることが伝わってきます!
ARCADIA
ARCADIA は知っている人もそれなりに多い気がします; この世界を積極的に愛するという活動を積極的にしている身からの、苦しい思いをしている人、またこの世を愛せなくなってしまった人への、寄り添いながらも救済の手掛けをしてくれる人生讃歌です(全然私の解釈ですけど)!そのような人に対してだけの曲ではなく、この世界を愛するという精神活動をする万人に対して勇気や自信を持たせてくれる曲に感じます!
それも理想論や感情論ではなく、また「こう考え直そう」という矯正的な論調でもなく、本当にリスナーに寄り添いながら、再びこの世界を愛し始めることができるように提案をしてくれます。
ハイドレンジア
この世界を愛すとかどうとか前述しましたが、ヰ世界情緒は盲目的にこの世界に対して希望を持っているでしょうか?
おそらくそうではありません; ハイドレンジア では、かなりネガティブな論調の歌詞を持って、変化/成長を諦めてしまい摩擦を感じている感情を主軸においています。ARCADIA ではあれだけこの世界を愛することについて論じていたのに、一方ハイドレンジアでは世界に対してかなりネガティブな論調の歌詞を持って、にょにょもそう感情を乗せています。ARCADIA を歌った人と同じとは思えません!!
ところで、この曲は全部が全部暗い曲で、救いがない…… というわけではありません。最後の最後、変化/成長について考えさせられる一面が見え隠れます。まだ決意には至ってはいないでしょう; 心が少し揺れているだけです。
ヰ世界情緒は、デリケートで支配力の強いネガティブな感情もさながら、その中に一筋見え隠れする、些細な感情も私たちに届けてくれます……!というか、こんな些細な感情って伝えられるんですね、、
描き続けた君へ
ところで、世界がどうという話以外に(関連はしますが)、ヰ世界情緒が何度も強く主張していることがあります;感情、そして創作を守り続けるという旨は何度も主張されています!
これはライブや周年配信のたびに何度も何度も言葉で主張されていますが、この曲はまさにその部分に対して論じている曲だと思います。そしてこの曲のなんと力強いことでしょうか!
曲自体の力強さもそうなんですが、それ以外にも述べたいことがあります ― “ヰ世界情緒” がこの曲を歌っているということ自体が強いメッセージ性を持っていると感じます。
“ヰ世界情緒” というキャンバスがあるのは公言されていることですが、それはヰ世界情緒本人のためだけのキャンバスでしょうか? おそらくそうではないと思います; マネージャさんを始めとして、衣装制作の方、作曲/作詞をしている方、またライブのスタッフの方などその他多数 ― ヰ世界情緒本人のみならず、様々な人が様々な形で、“ヰ世界情緒” というキャンバスに描かれるそれに貢献して、“ヰ世界情緒” たらしめているはずです。
そんなヰ世界情緒が、「(創作で乗せられた)感情は確かに届いている」という、(創作の結果としての)感情の伝達の成功・尊さを力強く認め、その上で「それには苦しみが伴うが、どうか止めないでほしい、私が身を持って全力で守り続ける」という、その活動を絶対に途絶つなという群を超えて力強いメッセージを伝えています ― “ヰ世界情緒” がそう伝えているんです!
* * *
3 曲、ARCADIA、ハイドレンジア、描き続けた君へ…… に関して取り上げてみましたが、要は、ヰ世界情緒は、ただ希望を見せるだけじゃなくて、苦しみにも真っ向から目線を合わせて向き合っていると感じます!盲目的に光を追うだけだとちょっとおっかないですが、ヰ世界情緒はそうではないと感じます。目線を合わせてそこにも向き合っているというところに安心感を感じ、また引き込まれるところなのだろうと感じます。
にょにょっておもろい人
なんか変にいろいろなことを綴りましたが、それはそれとしてにょにょってだいぶおもろい人だと思います。
そうでもなければ ヰ世界情緒ボタンというものも世に出てこないでしょう ―「いただきマリアナ海溝」「*ピクミン死亡時の声*」)!
あんまり関係ないですが、雪に味つけて食ってたという伝話も風の噂で聴いたことがあります。私が変な観測をしている可能性もありますが!
ただ、こういうユニークさというのは、人間の感情を全力で尊重するという活動が顕現しているという気もします。にょにょ本人が本心から大事にしていることのひとつなんじゃないかなあと感じます。
おわりに
なんかいろいろ書いてしまいましたが…… 要は、ヰ世界情緒はデリケートで目を背けがちな感情にも真っ向から向き合ってくれる…… というところを始めとして、感情を歌声に乗せるのがめちゃくちゃ上手い…… それはそれとして、曲がよすぎ!!歌声よすぎる!!(あとおもろい)…………… というようなところで、情緒さんのそういうところに興味がひっかかり、ずっとそれが継続しています(また、ここまで言語化できたのならば、ふわりとした一過性のものというわけでもなさそうです)!
情緒さんの曲は、いろいろな感情に気づかせてくれるので楽しいです。この世界への向き合い方とか創作とか、そのような主軸から少し離れた、様々な多様な感情をきっと届けてくれる・気づかせてくれるだろう、という楽しみを持って、ゆったりと観測を続けていこうと思います!